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金融危機に関する公開討論会

日時:11月19日(水)14:30~16:30
場所:一橋大学兼松講堂
パネリスト: 小川英治(商学研究科)、齊藤誠(経済学研究科)、塩路悦朗(経済学研究科)、前原康宏(国際・公共政策大学院)、渡部敏明(経済研究所)
コーディネーター: 北村行伸(経済研究所)

プログラム

  1. 開会挨拶
    山内 進(一橋大学副学長)
  2. 総論 [PDF: 114KB]
    北村行伸(経済研究所教授)
  3. 金融危機の本質とは [PDF: 130KB]
    齊藤 誠(経済学研究科教授)
  4. マクロ経済学から見た問題点 [PDF: 144KB]
    塩路悦朗(経済学研究科教授)
  5. 金融政策当局の対応 [PDF: 176KB]
    前原康宏(国際・公共政策大学院教授)
  6. 金融工学と金融危機 [PDF: 95KB]
    渡部敏明(経済研究所教授)
  7. アジア経済との関係 [PDF: 426KB]
    小川英治(商学研究科教授)
  8. 質疑応答

(討論会の模様はこちらより動画でご覧になれます。)

本討論会では、最近の金融危機に関する問題を様々な方面から再検討します。マスメディアで取り上げられている現象の裏側にある真実を、一橋大学の金融専門家はどう見ているのでしょうか。1930 年代以来の金融危機だとされていますが、1930 年代と何が同じで何が違うのでしょうか。本質的な危機の原因が違うとすれば、処方箋はどう違ってくるのでしょうか。新しい金融規制や国際金融制度をどう構築していけばいいのでしょうか。

白熱した討論を展開する予定です。ぜひご参加ください。
一般の方も参加していただけます。事前申込みの必要はありませんのでご自由にご参加ください。
問合せ先:
e-mail: GCOE-forum@ier.hit-u.ac.jp
グローバルCOE 事務局 042-580-8386
経済研究所 秘書室 042-580-8327

パネリスト:

小川 英治(おがわ えいじ)
北海道生まれ。現在、一橋大学大学院商学研究科教授。専門は国際金融論。博士(商学)。一橋大学商学部卒業、同大学院商学研究科博士課程、単位取得の上、退学。一橋大学商学部専任講師、助教授、ハーバード大学経済学部客員研究員、UCバークレー校経済学部客員研究員、IMF調査局客員研究員を経て、 1999年から現職。国際通貨制度の安定性の視点からドル、ユーロ、アジア通貨を研究。現在、経済産業研究所ファカルティ・フェロー等を兼任。最近の編著書として『東アジア通貨バスケットの経済分析』(2007年、東洋経済新報社)、『国際金融理論』(2008年、有斐閣)等がある。2008年に日本国際経済学会・小島清賞を受賞。

齊藤 誠(さいとう まこと)
愛知県生まれ。現在、一橋大学大学院経済学研究科教授。専門はファイナンス理論、マクロ経済学。Ph.D.(マサチューセッツ工科大学)。京都大学経済学部卒業、マサチューセッツ工科大学経済学部博士課程修了。住友信託銀行、ブリティッシュ・コロンビア大学経済学部助教授等を経て、2001年から現職。主な著書に『金融技術の使い方・考え方』(2000年、有斐閣、日経・経済図書文化賞)、『新しいマクロ経済学・新版』(2006年、有斐閣)、『資産価格とマクロ経済』(2007年、日本経済新聞出版社、毎日新聞社エコノミスト賞)がある。2007年に日本経済学会・石川賞を受賞。

塩路 悦朗(しおじ えつろう)
東京都生まれ。現在、一橋大学大学院経済学研究科教授。専門はマクロ経済学。Ph.D.(イェール大学)。東京大学経済学部卒業、イェール大学大学院経済学研究科博士課程修了。ポンペウ・ファブラ大学助教授、横浜国立大学助教授等を経て、2007年から現職。

前原 康宏(まえはら やすひろ)
東京都生まれ。現在、一橋大学国際・公共政策大学院教授、アジア諸国の経済政策関連官庁の若手職員を主として対象とするアジア公共政策プログラムを担当。専門は金融政策、金融システム。Ph.D.(ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス)。一橋大学経済学部卒業、ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス経済学部博士課程修了。日本銀行において国際金融や金融政策・制度等の分野に長年従事した後、2005年から現職。理論と実務経験の橋渡しを目指す。

渡部 敏明(わたなべ としあき)
広島県生まれ。現在、一橋大学経済研究所教授。専門は計量ファイナンス。Ph.D.(イェール大学)。東京大学経済学部卒業、イェール大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京都立大学経済学部教授、日本銀行金融研究所シニアフェロー等を経て2006年から現職。1999年、ケンブリッジ大学客員研究員。主に資産市場のボラティリティの推定とそのリスク管理への応用を行っている。著書に『ボラティリティ変動モデル』(2000年、朝倉書店)がある。

コーディネーター:

北村 行伸(きたむら ゆきのぶ)
京都府生まれ。現在、一橋大学経済研究所教授。専門は応用計量経済学、マクロ経済学、金融・財政論、公共経済学。D.Phil(オックスフォード大学)。慶應義塾大学経済学部卒業、オックスフォード大学大学院博士課程修了。OECDパリ事務局事務官、日本銀行金融研究所研究員、慶應義塾大学商学部客員助教授、一橋大学経済研究所助教授、2002年から現職。主な著書に『パネルデータ分析』(2005年、岩波書店)等がある。